前回の投稿では、「建物の判断」についてを考えました。
今回はその中でも「一棟の建物」について考えていきたいと思います。一棟の建物というのは、原則として、基本的に物理的に独立した建物なのかどうかで判断するそうです。
ただ、建物というのは形態も構造なども多様化しているのが現状です。
ひと目見ただけで、その建物が一棟なのか、複数棟なのかは判断しづらいものもあるかと思います。
建物というのは、屋根及び周壁又はこれらに類するものを有し、土地に定着した建造物ということが必須だそうです。
そしてその目的とする用途に合っているか、使える状態かどうかというのも問題になってくるかと思います。
最近は建物が通路で繋がれているものも多いかと思います。
その通路が通るためだけなのか、店舗が入れるようなものなのかということを考えなければならないそうです。
それから通路でつながっているビルでも片方に出入り口がないという場合は一棟として数えるということもあるそうです。
建物というのは出入り口があることが当たり前なので、通路続きの建物の一部と考えたりするそうです。
確かに町を歩いていると、大きなビル同士が通路でつながっていたり、その通路に販売店があったりと、どこからどこまでが一棟と数えるのかわからなかったりします。
全体が一棟というと町がひとつ入るぐらいのものもあるような気がします。
附属建物というのは、主たる建物の利用を補うために建築された別棟の建物となるそうです。その主たる建物と効用上一体であるということが必要だそうです。
また効用上一体であれば複数の付属建物があっても、所有者の意思に反しない限り1個と数えるそうです。
住居の場合も同じ敷地に一軒家と物置があったりすると、その物置がその家の付属関係であるとすると、それを1個と考えて、登記することが可能になるそうです。
地図作成においても、こうした建物について詳細が分かっていると、より読み手が見やすい地図を作成することができるようになるかもしれません。
少し時間はかかるかもしれませんが、よりよい地図を作成するためにも、こうした知識を学んでいくのもよいのではないでしょうか。