分級方法を見つけるうえでも、一般的に示されている分類方法を知っておくのが有効と考えられますのでご紹介したいと思います。最初に何を利用して分類していくかという視点で考えると①数学的な計算方法を利用する場合とグラフを利用する場合に大きく分けることができます。まずはいずれにするか方針を決めてから進めていくのも一つの方法かもしれません。さらに「クラス間隔」と言われるクラスをどの位の大きさで分けるかで系統的あるいは非系統的という分類や、間隔が等しいものと異なるもので分けるというような分け方も提示されています。これら各種分類方法を上手に組み合わせた分級方法もいろいろ提案されています。例えば、計算による系統的分級化では、算術分割はじめ、幾何級数や平均・標準偏差を利用したもの、等分割、等面積としたもの、平均分割、取得データの逆数・三角関数・対数を算出して使用した等間隔法や最適化法というもの等が挙げられます。一方グラフを利用した非系統的分級化では、頻度曲線を利用するもの、積算頻度曲線を使ったもの、クリノグラフィック曲線を利用するものなどが挙げられます。ほかにもクラス内の上下限値から決まる境界値を観測結果などから導き出したものを使用したり、任意で分級化するという手法なども提案されています。